【会社ブログ第9回】「っていうか、由紀さんって何者なんですか!?」と聞かれたので、ちょっと白状します。

会社ブログ

最近、新しく繋がった地域の方や、ビジネスの現場でお会いする経営者仲間から、笑いながらよくこう聞かれるんです。

「っていうか……由紀さんって、一体何者なんすか!?」って(笑)。

それもそのはず。普段は「こねこのて音楽教室」の先生としてエレクトーンを教えているのに、合同会社のバックオフィス(事務作業をはじめとする会社運営業務のこと)を1人で回し、WordPressのWebサイトを自作し、経理も法務も、リアルな営業も、なんだか全部楽しそうにやっている。周りから見たら、「どこでそれ習ってきたの!?」という謎だらけの「珍獣」に見えるのかもしれません。

自分で自分の過去を語るのはちょっと照れくさいのですが、新しくフォローしてくださった方も増えたこのタイミングで、私が「なんでこんな風に育って、今ここにいるのか」の歴史を、ちょっとだけ白状してみたいと思います。

🎹 優等生じゃなかったから作れた、25年の居場所

まず驚かれるのですが、私は世間のイメージする「音楽教室の先生」という枠には、最初からはまっていませんでした。

だって私、指導者協会に入るその日まで「誰かに音楽を教えたことなんて一度もない、ただの生徒」だったんですから。コンクールで華々しい賞をもらった経験もなければ、音楽のグレード試験なんて、落ちた数を数えたらキリがありません。音大卒でもない。

でも、だからこそ今の私の強みがあります。

優等生じゃなかったからこそ、生徒さんがつまずいたときに、「そこ、難しいですよね!分かります、共感しかなさすぎる……!」って、心の底から同じ目線で言えるんです。「ズバリ解決策にはならなかったらごめんだけど、私はこんな感じでやってみたらできたよ」と寄り添う、根性論じゃない独自のレッスンシステムだからこそ、ありがたいことに生徒さんがいっぱい!な音楽教室に育ちました。

また、実妹が自閉症という「きょうだい児」として育った背景もあり、私にとって多様性(ダイバーシティ)は物心ついたときから空気のように当たり前でした。障害のある生徒さんを特別視せず、普通に音楽をいっしょに楽しめる温かい根っこも、この「おいたち」にあります。

🛠️ 「音楽だけじゃ食えなかった」から立った、数々の打席

じゃあ、そんな音楽の先生が、なぜ会社の小難しい事務作業や営業、ITの仕組み化まで自力でできちゃうのか。

理由は、最高に等身大な本音を言ってしまうと、「音楽教室の仕事だけで食えなかった時代が長かったから(笑)」です。

地域密着の仕事なので、生徒さんに街中でバッタリ会うかもしれない。そう思うと、駅前の店頭に立つようなアルバイトはなかなか難しかったんです。そんな中で、「レッスンを最優先」にしながら、生きるために必死で潜ってきたバラバラな打席が、今の私の圧倒的な底力になっています。

  • 【大学生時代】法学部っぽいフルタイム行政書士補助……学生課で見つけたバイトでしたが、日中はほぼフルタイムでガチガチの書類作成と役所への提出を経験。
  • 【新卒・会社員時代】不動産仲介会社の総合職営業……ここで仕込まれたのが、泥臭く地域を歩いて耕す営業手法。今の私の活動の足腰は、この時に、そして今でもちょいちょい足立区内を「歩き回って」いる実績がそのまま活きています。
  • 【大学院時代】東京都での「NPO法人第一期」の設立登記をクリア……会社員を辞めて大学院に戻ったあたりで、「特定非営利活動促進法」が施行された記憶があります。このタイミングで、活動していたNPOが法人化することに。行政書士補助時代の経験をフルに活かし、自力で設立登記の書類を揃え、東京都の第一期申請をやり切るという経験をしました。
  • 【大手ロードサービス・外資損保時代】コールセンターでの危機管理対応……パニック状態の相手を鎮め、解決へ導く高度な折衝術。この経験は、現在の音楽教室だけでなく、法人運営における様々な規約作りやリスク管理にそのままいかされています。
  • 【20年超の役所キャリア】市史編纂室での「鉄壁の校正」……私が今、こうして文章を書いたり、Webのディレクションができるのは、間違いなくこの市史編纂室のおかげです。「市史」はなかなか改訂版(第2版)が出ることが少ない専門書の世界。出版社さんと何回も何回も行き来して、1文字のミスも許されない過酷な校正作業を何年も繰り返したからこそ、私の文章の足腰は鍛えられました。

⏳ 30年前から染みついた「複業」と、21ブロックの哲学

新卒時代の1年間と「今」を除けば、私の人生はずーーーっと「複業」がデフォルトです。もはや空気のようになじんでいて、何とも思っていません。複業しているほうが気分が変わっていい感じだし、何より私の「学習欲」や「収集心」が刺激されて飽きないんです。

「そんなに色々やってて、いつ休んでるの!!?!」と心配されることもありますが、ここにも30年物の秘密のライフハックがあります。

実は夜間部の大学生だった頃から、私のスケジュールは「午前・午後・夜」の1日3ブロック制。午前と午後はバイトや自分の時間、夜は週6で大学の講義。

私の計算では、1日3ブロック×7日=「1週間の21ブロック」。この21ブロックのうち「6ブロック」が休みなら、ほら、立派に「週休2日」じゃないですか!(笑)

1日まるっと24時間お休みじゃなくても、ブロック単位で頭を切り替えて余白を作れば、身体も心も全然平気。この30年物の最強ルーティンがあるからこそ、要介護の家族のリアルなサポートをしながらでも、合同会社のバックオフィスを楽しみながら回せています。

👑 すべての過去を、あなたへの「翻訳(トランスレート)」に変えて

こうして振り返ってみると、私のキャリアは一見バラバラな「点」に見えて、実はたった一つの太い線で繋がっていました。

それは、「相手の背景(ルーツ)を深く読み解き、最も分かりやすい言葉や形に変換して届ける」という【翻訳力(トランスレーター)】です。

実はこれ、大学時代の私の「まちづくり研究」のテーマそのものでもありました。当時、毎日新聞さんの「多摩の100人」という連載に取り上げていただいたときにも、私はこう語っていました。

「行政のコトバと、住民のコトバと、専門職のコトバ……。いろんな人のコトバを、地面を転がるように繋ぎながら、同じ日本語だけれども通訳していきたい」

30年前、地べたを這いつくばるようにして誓ったその言葉が、今、合同会社の中で完全に花開いています。

職人である主人が、1ミリの不安もなく100%現場の電気工事に集中できるように。

音楽教室の生徒さんや、仕組み化に悩む同業の先生方が、迷せず笑顔になれるように。

正式に会社となった我が社を、健康的で透明性の高い基盤で死守できるように。

私はこれからも、この「珍獣」のような経験をフルフラットに掛け合わせて、東京ライフスタイルホールディングスの「鉄壁のバックオフィス」として、温かい等身大の盾を構えて伴走していきます!

……あ、ちなみに現在の我が社の最も重要な「最優先ブロック」は、猫社員のシャアくんとセイラくんから下される『メシ!』『トイレ掃除して!』『遊んで!』という絶対要求のブロックです(笑)。

野良出身で最初は警戒心が強かった2匹。子にゃんこ時代のトラウマを少しずつ溶かしながら、今ではすっかり立派な(?)要求系猫社員に。こればかりは、どんなにスキルの高いトランスレーターでも、彼らの『ニャー(今すぐやれ)』を100%そのまま受け入れて、這いつくばって動くしかありません(笑)。

さあ、今日も1ブロックずつ、愛おしい等身大の歩みを。

東京ライフスタイルホールディングス合同会社 バックオフィス統括:檜垣 由紀