皆さま、こんにちは。 東京ライフスタイルホールディングス合同会社の檜垣由紀です。
10月もあっという間に最終週を迎え、ちょっと寒いぐらい…な金曜日となりました。
いかがお過ごしでしょうか。
先週のブログでは、1期目の葛藤を振り返りながら「ポストに会社の表札を取り付け、やっと本当のスタートラインに立てた」というお話をさせていただきました。
ありがたいことに前回の記事にはたくさんの温かいお言葉をいただき、身の引き締まる思いで日々を過ごしております。
さて、スタートラインに立ったからには、ここから会社をしっかりと前に進め、地域に根を張り続けていかなければなりません。
そのためには、日々の現場作業やレッスンだけでなく、「経営そのもの」をきちんと学び、足元を固めていくことが不可欠です。
そこで昨日(10月29日・木曜日)、足立成和信用金庫本店さんで開催された「創業支援施設合同セミナー」に参加してまいりました!
「音楽と笑顔を届ける人」から始まったウォーミングアップ
会場に着くと、セミナー冒頭でこんなウォーミングアップがありました。
「10文字以内で自己紹介を書いてみてください。ただし、名前や会社の肩書きは使わないでください」
名刺に書かれた役職や社名に頼らず、自分が世の中にどんな価値を届けているのかをぎゅっと凝縮するワークです。私が思わず直感で書き込んだのは、この言葉でした。
「音楽と笑顔を届ける人」
音楽教室でも、住区センターでのミュージックベル教室でも、そして電気工事のサポートや広報でも、結局私がやりたいことの根っこは全部ここにあるんだなと、セミナー開始数分で自分の原点を再確認させてもらいました。
「黒字なのにキャッシュが残らない!?」の正体
今回の講義のテーマは「決算書を未来の“知”図に変える!」。
講師の中村友樹先生(中小企業診断士/キャッシュフローコーチ)が教えてくださったのは、数字が苦手な経営者でも直感的に会社のお金の流れがわかる「お金のブロックパズル」という手法でした。
そこで突きつけられたのが、まさに多くの経営者が直面するこの疑問です。
「決算書の上では黒字なのに、なぜか手元にお金が思うように残っていない……」
私も帳簿をつけながら「売上は上がっているはずなのに、どうして通帳の残高はこんなにシビアなんだろう?」と頭を抱えることがよくありました。その謎が、ブロックパズルの図解でパッと氷解したのです。
一番の衝撃だったのは、「借入金の元金返済は、経費にならない」という現実。
利息は経費(固定費)として引けますが、元金の返済は、税金を払ったあとの「税引後利益(手元に残ったお金)」から削り出していかなければなりません。
つまり、いくら書類上で利益(黒字)が出ていても、そこから融資の返済を引いた結果、実際の繰越金(キャッシュ)がマイナスになってしまうケースが普通に起こり得るのです。
さらに、仕入れた部材や商品の在庫が増えたり、売掛金の回収が遅れたりすれば、そのぶん手元のお金は「お風呂の底から抜ける水」のように消えていきます。
「売上を増やして、支出を減らせば何とかなる」と単純に思っていましたが、お金の流れを構造で理解することの重要性を痛感しました。
だから税理士さんに「音楽教室がんばれ!」と言われたんだ!
講義の中で「業種ごとの粗利率の目安」というお話がありました。
卸売業や小売業、飲食業などが並ぶ中、ひときわ目を引いたのが「学習塾・教室業」の数字でした。
教室業の粗利率の目安:およそ90%!
仕入れ(材料費などの変動費)がほとんど発生せず、自分自身の技術と指導で価値を届ける教室業は、売上の大部分がそのまま「粗利」になります。
そのシートを見た瞬間、思わず手元のレジュメにこう書き込んでいました。
「だから、税理士さんから『音楽教室がんばれ!』って言われたのかもー!」
我が社は2期目に無事黒字化を達成したのですが、その決算書が出た際、税理士さんから「音楽教室の売上をもうちょっと上げられませんか? 例えばこんなアイデアはどうでしょう?」と、さらなる飛躍に向けた前向きなアドバイスをいただいていたのです。
当時は「もっと頑張らなきゃ!」と受け止めていただけでしたが、財務の視点から見れば、仕入れリスクが低く高い粗利を生み出せる音楽教室は、会社全体を強固にする「最強のエンジン」だからこそ期待をかけてくださっていたのだと、今になってようやく腹落ちしました。
電気工事やEC事業のように仕入れや道具が必要な部門と、高い粗利で固定費を支える音楽教室部門。
我が社のように複数の事業を持つ会社だからこそ、それぞれの役割を正しく理解し、バランスよく活かしていく大切さに気づかされました。
千住あずまが繋いでくれた、グループワークでの素敵な出会い
そしてこの日、もうひとつ本当に嬉しい出来事がありました。
開始直後のグループワークですぐ後ろの席に座られていた方とお話ししたところ、なんと私が毎週ミュージックベルの指導に伺っている「千住あずま住区センター」のすぐ近所で活動されている作業療法士さんだったのです!
先日の秋祭りでも千住東のシニアの皆さんと笑顔いっぱいのステージをご一緒したばかり。
私自身、シニアの方々の健康維持や脳トレに音楽を活かす「音楽健康指導士」の資格を持っていることもあり、「ぜひ今度、地域の高齢者の皆さんのために一緒に何かやりましょう!」と、その場でワクワクしながら名刺交換をさせていただきました。
このあとにレッスンが控えていたため、講義後の交流会には後ろ髪を引かれつつ参加を断念したのですが、帰りのエレベーターでご一緒した方も「同じくこのあと仕事で出られないんですよ〜!」とのこと。
「お互い、気持ちだけは交流会に参加させてもらいましょうね!お疲れ様でした!」と笑い合って会場をあとにしました。
机の上の勉強だけでなく、同じ足立区で汗を流して働く事業者の方々とリアルに顔を合わせ、地域を元気にする新しい種を蒔くことができた、本当に実りある午後となりました。
一歩ずつ、セーフティードライバーのように
セミナーの資料の中に、「脱!完璧主義!安全に目的地まで着できるセーフティードライバーになればいい」という言葉がありました。
急激に会社を大きく見せたり、無謀なスピードを出したりする必要はなく。必要な数字をしっかりと把握し、手元のキャッシュを大切に守りながら、お客さまと地域のために確実なハンドル操作を続けていく。
新しく掲げた表札に恥じないよう、学んだ知識をこれからの経営と日々のサービスにしっかりと活かしてまいります。
◇
明日(土曜日)は、我が社の音楽教室部門「こねこのて音楽教室」からブログをお届け予定です🎹
生徒さんたちの温かいレッスンの風景や、年末に控えた名物イベントに向けての様子など、音楽教室の記事もたくさんお届けしていきますので、ぜひ楽しみにしていてくださいね!
それでは皆さま、どうぞ心穏やかな週末をお過ごしください。
また来週の会社ブログでお会いしましょう!

