~最近多発する被害事例から学ぶ、身近な対策~
夏から秋にかけて、日本各地で落雷による被害が相次いでいます。雷というと「音が大きくて怖い」というイメージが強いかもしれませんが、実際には住宅火災や家電の故障など、私たちの生活に直結する深刻なトラブルを引き起こします。
ここでは、最近のニュース事例を交えながら「雷がどんな被害をもたらすのか」「家庭でできる現実的な対策」についてお伝えします。
実際に起きた雷による火災
- 9月15日(東京都立川市)
雷が木を伝い、集合住宅の2階部分から火災が発生。住人が煙を吸って搬送される事態となりました。専門家も「なぜ2階に?」と驚いたほどの、予想外の現象でした。 - 9月18日(熊本市北区)
住宅の物置が落雷の直後に炎上し、約35㎡が全焼。「ドーンという音のあと火が出た」と住民が証言しています。 - 9月19日(新潟県燕市)
落雷が原因とみられる火災で、住宅の2階部分が半焼。近隣住民は「雷以外考えられない」と話していました。
これらはいずれもごく最近の出来事です。「落雷で火事になるなんて滅多にない」と思うかもしれませんが、実際には毎年のように報告されています。
雷の被害は火災だけではない
火事のような大きな被害に至らなくても、雷は電化製品に深刻なダメージを与えます。
その主な原因は「雷サージ」と呼ばれる異常電圧です。
雷が電線やアンテナ、電話線に落ちると、一時的に数千ボルトもの高電圧が発生し、屋内に流れ込んでしまいます。その結果、パソコンが立ち上がらなくなったり、インターネット回線が使えなくなったり、ひどい場合は基盤が焼けて使用不能になることもあります。
家庭でできる雷対策
① コンセントを抜く
もっとも効果的で確実なのは「電源プラグを抜く」ことです。
ただし注意点があります。雷がすぐ近くで鳴っているときにコンセントを抜くのは危険です。触った瞬間に雷が落ちれば感電する恐れがあるからです。
そこでおすすめなのは、外出前や落雷注意報が出ている段階であらかじめ抜いておくことです。普段から使っていない電化製品は、そもそもプラグを挿しっぱなしにしないのも立派な対策になります。
② 雷ガードタップを使う
どうしても抜けない機器には「雷ガード付き電源タップ」を使いましょう。内部の部品が雷サージを吸収して、機器へのダメージを軽減してくれます。
③ 分電盤でまとめて守る
さらに効果的なのが、家の分電盤に設置するタイプの雷対策機器です。電源ラインそのものに雷サージを抑える仕組みを入れるため、家全体をカバーできます。
まとめ
雷は自然現象なので止めることはできませんが、被害を減らす準備は誰にでもできます。
最近の火災のように、思わぬところから被害が発生することもあるため、「自分の家は大丈夫」とは言い切れません。
普段から使わないコンセントは抜いておく。
どうしても抜けないものは雷ガードタップを使う。
さらに安心したい方は分電盤レベルでの対策も検討する。
こうした備えが、家族と大切な家を守る大きな一歩になります。
「自分の家にはどんな対策が合っているのだろう?」と不安に思ったら、どうぞお気軽にご相談ください。電気工事士としての経験から、暮らしに寄り添ったアドバイスをさせていただきます。
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東京都足立区の電気工事店「でんきのひがき屋」の檜垣(ひがき)がお届けしました。
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