エアコンクリーニングは必要?臭い・効かない・アレルギーの原因をまとめて解説

足立区で電気工事・エアコン工事・スマートホーム工事を行っている「でんきのひがき屋」です。
この記事では、エアコンクリーニングが本当に必要なのか、どこまで自分でできて、どこからプロに任せるべきなのかを、一般のご家庭向けに分かりやすく整理していきます。
1回15,000円前後という費用を払ってまで洗浄する価値があるのか、放っておくとどんなリスクがあるのか――このあたりを、現場での経験も交えながらお伝えしていきます。
エアコンを長く清潔に保つことは、いやな臭いを防ぎ、効き目を取り戻し、家族の健康を守るうえで欠かせないポイントです。
本記事では、「臭いがする」「効きが悪い」「アレルギーが気になる」といったトラブルの裏側にある“内部の汚れ”を、専門用語を避けながら解説します。
自分でできるお手入れとプロに任せるべき分解洗浄の違い、清掃後に期待できる健康面・電気代の変化、そして費用対効果の考え方まで、順番にお話します。
読み終わる頃には、「うちのエアコンは洗浄すべきか」「いつ・どのタイミングで頼むべきか」が自分で判断できるようになるはずです。
エアコン洗浄は本当に必要?
結論から言えば、エアコン洗浄は多くの家庭で「やった方がいい投資」です。
定期的に内部の汚れをリセットしておくことで、臭いの抑制、冷暖房効率の向上、アレルギーやカビによる健康リスクの軽減が期待できます。
特に、設置から数年が経った機種や、長時間フル稼働させているエアコンは、内部にホコリやカビが蓄積しやすく、それが原因で冷却性能の低下や故障リスクの増加、電気代アップにつながります。
ここでは「臭い」「効き」「健康」の3つの視点から、洗浄の必要性を整理していきます。
洗浄が必要な理由(臭い・効き・健康)
洗浄が必要になる主な理由は、「臭いの抑制」「効きの改善」「健康リスクの低減」の3つです。
この3つが揃ってくると、1回15,000円前後のクリーニング費用にも十分な意味が出てきます。
【臭い】
エアコン内部は、冷房や除湿運転によって結露が発生し、湿った状態になる場所です。
そこにホコリや皮脂、調理時の油分などが付着すると、カビや雑菌が繁殖しやすい環境が整ってしまいます。
夏場に長時間運転が続く部屋は、臭いが出やすい条件が揃っています。
吹き出し口付近に黒いポツポツが見え始めたら、内部の汚れがかなり進行しているサインです。
【効き】
フィルターや熱交換器にホコリ・カビが付着すると、風の通り道が狭くなり、同じ設定温度でも部屋を冷やす・暖めるまでに時間がかかるようになります。
結果として、エアコンがフルパワーで動き続ける時間が増え、電気代がかさんでしまいます。
内部を洗浄すると、風量や熱交換効率が回復し、「前よりすぐ冷える・暖まる」「同じ設定なのに快適になった」と感じる方が多いです。
【健康面】
エアコン内部に溜まったダニの死骸やカビの胞子、雑菌などは、運転中の風に乗って部屋中に舞い上がります。
特に小さなお子さんやアレルギー体質の方、喘息持ちの方がいるご家庭では、こうした微細な汚れが体調に影響を及ぼすこともあります。
空気清浄機を置いているのに、エアコン内部が汚れていては本末転倒になってしまいます。

自分でできること/できないこと
自分でできる日常ケアとしては、フィルターの清掃と吹き出し口まわりの拭き掃除が基本になります。
フィルターはホコリや髪の毛がたまりやすく、1〜2ヶ月に1度の掃除が目安です。
掃除機でホコリを吸い取ったあと、ぬるま湯でやさしく洗い、しっかり乾かしてから戻します。
吹き出し口は、柔らかい布や綿棒などで見えている部分のホコリを拭き取る程度にとどめ、無理に奥まで器具を差し込んだり、強くこすったりしない方が安全です。(必ず停止した状態で行ってください)
一方で、自分ではやらない方がいいこともあります。
冷却機構の分解や、高圧洗浄機を使った内部洗浄などは、専門的な知識と工具が必要です。
誤った方法で水をかけると、基板の故障や冷媒漏れ、最悪の場合は買い替えレベルのトラブルにつながることもあります。
インターネット上にはDIY動画も多くありますが、「うまくいった人」の影には、声を上げていない失敗例も少なくありません。
目安としては、「目に見える範囲の汚れは自分で、それより奥の構造部分はプロ」と考えるのが安全です。
日常の簡単な掃除をこまめに行いながら、内部の汚れが気になってきたタイミングでプロの分解洗浄を組み合わせることで、エアコンの寿命と快適性を大きく伸ばすことができます。
臭いの原因と対策
結論から言うと、エアコンの臭いの多くは「内部のカビ・雑菌」「フィルターやダクトの汚れ」「湿気と温度条件」の組み合わせによって起こります。
市販のスプレーを吹きかけて一時的にごまかすことはできますが、カビの元となる汚れが残っていれば、しばらくするとまた同じ臭いが戻ってきます。
大事なのは、臭いの原因をきちんと特定し、「汚れを落とす清掃」と「再発を防ぐ使い方」をセットで行うことです。
僕自身、現場では原因を一つひとつ確認したうえで、洗浄と防臭・防カビ対策を合わせて提案するようにしています。
カビ・雑菌の発生メカニズム
エアコン内部は、運転中に冷たい空気を作る過程で必ず結露が発生します。
その水分が熱交換器やドレンパン、ファン周りに残り、そこにホコリや油分が混ざることで、カビや雑菌のエサとなります。
梅雨時や夏場は特に湿度が高いため、カビにとっては理想的な環境です。
カビが繁殖すると、独特の“カビ臭”や“土っぽい匂い”が発生し、風に乗って部屋中へ広がります。
同時に、雑菌も増殖し、揮発性の臭い物質を放出します。
これらは少しずつ蓄積されていくため、最初は「なんとなく臭うかな?」程度でも、気付いたときには「つけはじめの数秒が明らかに臭い」という状態になっていることも多いです。
こうなってしまうと、表面だけを拭いても根本的な改善は難しく、内部までしっかり洗浄する必要が出てきます。
臭いの種類と判断ポイント
臭いは大きく分けて、
1) 湿っぽくカビ臭い匂い
2) ツンとした薬品系・金属系の匂い
3) 生活臭(体臭や食べ物の匂いなど)が混ざった匂い
の3タイプに分けられます。
判断のポイントは以下です。
- 風量を強くしてしばらく運転すると、臭いが強くなるかどうか
- 吹き出し口やフィルター付近に黒い点状の汚れ(カビ)が見えるかどうか
- 湿気の多い季節、長時間運転したあとに臭いが増すかどうか
特に、吹き出し口の内側に黒い斑点が見えている場合は、内部でカビがかなり進行しているサインです。
白や黄みがかった粉状の汚れが見える場合も、カビやホコリが固まったものであることが多く、早めの対応が望まれます。
「臭いがするけれど、どこからかわからない」というときは、こうした目視できる汚れがないかをチェックしてみてください。
清掃で臭いはどこまで改善できるか
清掃で改善できる範囲は、主に内部のカビや汚れをどこまで物理的に取り除けるかにかかっています。
フィルター清掃や吹き出し口の拭き掃除でも一定の効果はありますが、臭いの元になっているのは、その奥にある熱交換器やファン、ドレンパンに蓄積した汚れであることがほとんどです。
分解して高圧洗浄を行うと、こうした奥の汚れを一気に洗い流すことができ、「つけ始めのモワッとした臭いがほとんど気にならなくなった」と感じる方が多いです。
ただし、兼年劣化や、頑固な汚れの問題が絡んでいる場合は、清掃だけでは取りきれないケースもあります。
その場合は、洗浄するのではなく交換を検討する必要があります。
大切なのは、「臭いがする前に定期的に行うこと」が重要です。
完全に耐えられないレベルまで放置すると、汚れも固着し、洗浄では取れないレベルになり、交換費用がかかることになります。
こまめな点検と、正しい使い方(運転後の送風運転で内部を乾かすなど)を組み合わせることで、洗浄の効果を長持ちさせることができます。

実際にはどのくらい汚れているの?
先日僕が行ったエアコン洗浄の写真を見てください。

取り付けて1年でもここまで汚れていることがあります。

完全にカバーして行います。
効かない・効かなくなる理由
エアコンは内部が汚れてくると、風量や冷却力が落ち、「前より効かない」「設定温度までなかなか下がらない」と感じることが増えてきます。
特に数年間ノーメンテナンスで使い続けている場合、汚れが熱交換のじゃまをして、本来の性能が発揮できていないケースがほとんどです。
ここでは、汚れと性能低下の関係、清掃ではどうにもならないケース、年数や機種による違いについて整理し、どの段階で洗浄や点検を検討すべきかをお伝えします。
汚れと性能低下の関係
基本的に清掃をこまめに行うべきところは、室内側の熱交換器と送風ファンです。
室外機は外の空気と室内の空気の熱をやり取りし、その熱を室内機によって部屋中に送り出しています。
この熱交換器部分がホコリやカビで覆われると、熱(冷気)がうまく伝わらず、風の量も減ってしまいます。
- 熱交換器にホコリ・カビ・油汚れが付着すると、表面積が実質的に減り、熱の伝わり方が悪くなります。
- 結露水と汚れが混ざることで、ネバついた汚れ層ができ、臭いだけでなく運転音が大きく感じられることもあります。
- フィルターや風路の詰まりは、風量の低下を招き、部屋の隅々まで冷気・暖気が届きにくくなります。
この状態が続くと、設定温度どおりに効かない、運転時間が長くなる、電気代が増えるといった「じわじわ効かない」現象が起きます。
目に見える汚れはもちろん、内部の細かな積み重ねが効率を落としていくため、「まだ大丈夫」と放置し続けると、気づかないうちにムダな電気代を払い続けていることになりかねません。
定期的な点検・清掃は、エアコン本来の性能を守るためや、長く使うための“保険”だと考えてもらうとわかりやすいと思います。
冷媒漏れ・部品故障と清掃の限界
清掃はあくまで「汚れによる性能低下」を元に戻すためのものです。
そのため、冷媒ガスの漏れやファンモーターの故障、センサーや基板の不具合といった機械的なトラブルには直接の効果はありません。
洗浄をしても「風は出ているのに全然冷えない」「すぐに運転が止まる」といった症状が残る場合は、別の原因を疑う必要があります。(基本的にはプロの点検が必要になります)
- 風量は同じくらい出ているのに、なかなか部屋が冷えない・暖まらない。
- 運転開始直後から異音や振動が増えた。
- 暖房時霜取り運転が頻繁に入り、体感温度が安定しない。
- 電気代が明らかに跳ね上がったのに、体感はむしろ悪くなっている。
こうした症状は、清掃の範囲を超えたトラブルであるサインです。
とはいえ、内部が汚れたままだと正しい診断もしづらいため、「まずはプロに相談する」という順番が現実的です。
冷媒系統の修理や部品交換は、プロでなければできません。
年数と機種別の清掃効果の違い
エアコンの年数や機種によっても、清掃の効果には違いがあります。
新しい機種ほど内部の劣化が少ないため、分解清掃による改善がはっきり体感しやすい一方で、7〜10年以上経過した機種では、汚れに加えて部品自体の摩耗・劣化が影響していることも多くなります。
- 新機種(購入後1〜3年):汚れが比較的浅く、清掃後の臭い・効きの改善が分かりやすい。
- 中期機種(購入後4〜7年):内部に汚れが積み重なり始め、清掃でかなり改善するが、部品の摩耗も意識したい時期。
- 長期使用機(7年以上):汚れに加え、部品劣化や冷媒の状態の影響も大きくなり、清掃だけでは十分な改善が難しい場合もある。
また、壁掛けタイプと天井埋込タイプなどでは構造が異なり、分解に必要な手間や時間、費用も変わります。
配線や内部部品の配置が複雑な「お掃除機能付き」などの高機能機種の場合、分解ができない場合や故障などのリスクもあり、お断りするケースもあります。
いずれにせよ、「洗浄でどこまで回復できるか」「それでも残る不具合はないか」を見ながら、点検や買い替えのタイミングを考えていくのが現実的です。
アレルギーと健康影響
アレルギーは、エアコン内部に蓄積した微細なホコリやダニ、カビなどのアレルゲンが風とともに部屋中に飛び散ることで、くしゃみや鼻水、目のかゆみ、咳といった症状を引き起こします。
エアコンは単に部屋を冷やす・暖めるだけでなく、長時間同じ空気を循環させる機械なので、内部が汚れているとその影響をダイレクトに受けてしまいます。
特に、窓を閉め切ったまま長時間運転していると、アレルゲンが部屋の中を何度も回り続けることになります。
ここでは、アレルゲンがどのようにエアコン内部に溜まり、どのように飛散していくのか、そして清掃によってどのような健康効果が期待できるのかを、僕の現場での実感も交えながらお伝えします。

アレルゲンの堆積と飛散
結論から言うと、アレルゲンはエアコンの内部に少しずつ確実に蓄積していきますが、定期的な清掃と点検で飛散を大きく抑えることができます。
内部にはフィルターだけでなく、吹き出し口、熱交換器、ファンの羽根、ドレンパンなど、細かいホコリやダニの死骸、カビの胞子が入り込みやすい場所がいくつもあります。
日常的な使用の中で、次のような流れで堆積・飛散が進みます。
- ダニやホコリは湿度が高い環境を好み、内部の結露や湿気があると増えやすくなります。
- カビは、湿度と温度がそろうと一気に増殖し、胞子を空気中に飛ばします。
- こうした微細な粒子が風道に付着し、送風とともに部屋中に拡散され、アレルギー症状の引き金になります。
清掃の効果を最大限に引き出すには、フィルターだけでなく、熱交換器やファンの奥までアクセスできるプロの分解洗浄が有効です。
自分での掃除では、どうしても手が届かない部分が残り、そこから再びアレルゲンが飛散してしまうことがあります。
「見えるところはキレイなのに、付けると鼻がムズムズする」という場合は、内部に見えない汚れが残っている可能性が高いです。
清掃後の健康効果と注意点
清掃後に期待できる健康面での変化としては、次のようなものがあります。
- アレルゲンの飛散量が減り、くしゃみ・鼻づまり・目のかゆみなどの症状が軽くなることがある。
- 空気のニオイや重たさが改善され、長時間エアコンをつけていても不快感が減る。
- カビやダニの巣を減らすことで、季節の変わり目や梅雨時の体調不良の予防につながる。
ただし、清掃さえすれば全て解決というわけではありません。
- 清掃後も湿気がこもらないよう、除湿機能や送風運転を上手に使う。
- 使用期間中は連続運転が一番いい。つけたり消したりは逆効果です。
- 作業当日は、しばらく換気をしながら送風運転し、内部がしっかり乾燥してから通常使用に戻す。
- アレルギー体質のご家族がいる場合は、洗浄剤の成分や作業方法が低刺激かどうかも事前に確認する。
まとめると、アレルギーと健康影響の観点から見ても、エアコン内部の清掃は「やっておくと安心な対策」ではなく、「やらないと損をする対策」に近いと僕は感じています。
エアコンを使わない時期にプロの洗浄をうまく組み合わせることで、家の中をより安全で快適な空気環境に整えることができます。
エアコンクリーニングの基礎知識
エアコンを快適に長く使うためには、内部にどんな汚れが溜まり、どのような方法で落としていくのかを知っておくことが大切です。
ここでは、蓄積する汚れの種類、自分でできる掃除と専門業者による分解洗浄の違い、高圧洗浄の仕組みについて、なるべく専門用語を使わずにお伝えします。
結論から言えば、「日常の簡単なお手入れ」+「数年に一度のプロ洗浄」を組み合わせることで、エアコンの効きと衛生面の両方を良い状態に保ちやすくなります。

蓄積する汚れの種類
エアコン内部には、空気中のホコリや花粉、カビの胞子だけでなく、調理時の油分やタバコの煙、ペットの毛など、さまざまな汚れが時間をかけて蓄積していきます。主な汚れは次の3つです。
- ホコリ・髪の毛・ペットの毛などの「機械的な汚れ」。フィルターや吹き出し口に溜まり、風量を低下させる原因になります。
- カビ・雑菌。湿気の多い内部で増殖し、臭いの原因になるだけでなく、アレルギーや健康面にも影響します。
- 油分やオイル成分。キッチンと同じ空間にエアコンがある場合や、長年使用している場合に増えやすく、熱交換器にベタついた汚れとしてこびりつき、効率を落とします。
これらの汚れは、最初は「ちょっと風の匂いが変わったかな?」という程度ですが、放置すると固着して落ちにくくなり、清掃に時間と費用がかかるようになります。
定期的な清掃は、汚れが“手遅れ”になる前にリセットしておくための、大事なメンテナンスです。
自分での掃除とプロ分解の違い
自分でできる掃除は、主にフィルターの水洗い・外装の拭き掃除・吹き出し口まわりのホコリ取りといった表面的な部分が中心です。費用がかからず、思い立ったときにすぐできるのが大きなメリットで、これだけでもエアコン内部の汚れ進行をある程度遅らせることができます。
一方、プロの分解清掃では、機種ごとの構造にあわせてカバーを外し、熱交換器・送風ファン・ドレンパンなどを露出させたうえで専用の洗浄剤と高圧洗浄機で洗い流します。
さらに、洗浄後に排水の状態を確認したり、漏電や水漏れのリスクがないかをチェックしたり、今後のメンテナンスの目安をアドバイスしてくれることも多いです。
つまり、自分での掃除は「汚れの進行を遅らせる日常ケア」、プロの分解清掃は「蓄積した汚れを一度リセットするための大掃除」のようなイメージです。
この2つをバランスよく組み合わせることで、効きのよさと衛生面を両立しやすくなります。
高圧洗浄の仕組み
高圧洗浄は、洗浄剤で汚れを浮かせたあと、高い水圧で一気に洗い流す方法です。
まず専用の洗浄剤を熱交換器やファンに噴霧し、油分やカビの根を柔らかくしてから、高圧の水で内部にこびりついた汚れを押し出します。洗浄中に流れ出る排水は、真っ黒になることも珍しくありません。
ただし、やみくもに水圧を上げればいいわけではなく、機種や年数に応じた適切な圧力を見極めることが重要です。
圧力が強すぎると、熱交換器を傷めたり、水が基板側に回って故障の原因になったりします。
プロはこうしたリスクを避けるために、専用のポンプやノズルを使い分け、洗浄後は内部の水分をしっかり抜いてから作業を終えます。
清掃後の乾燥が不十分だと、かえってカビが再発しやすくなってしまうので、この工程も非常に大切です。
清掃の方法とタイミング
エアコンの清掃は、「できるだけこまめに」「無理な範囲はプロに任せる」の2つを意識することがポイントです。
ここでは、自分でできる具体的な掃除方法と、プロに頼んだ方がいいケース、そのうえでいつ・どのタイミングで依頼すると費用対効果が高いかについてお話しします。
自分でできる掃除(フィルター・吹き出し口)
日常の清掃は、「フィルター」と「吹き出し口まわり」を押さえておくだけでも十分効果があります。これだけで、エアコン内部へのホコリの侵入をかなり減らすことができます。
フィルターは、多くの機種で簡単に取り外しができます。
こまめに掃除している場合、取り外したら軽くホコリを払う程度で十分です。
汚れが取れない場合、中性洗剤と水道水で裏側から洗い流します。
ゴシゴシこすると目が広がってしまうことがあるので、指の腹でやさしく押し洗いするイメージです。
洗い終わったら、しっかりと水気を切り、陰干しで完全に乾かしてから戻します。
目安は月1回、使用頻度が高い夏や冬は2~3週間に1回程度を意識すると理想的です。
吹き出し口は、柔らかい布やブラシで手の届く範囲のホコリを取り除きます。
フィン(風向きの羽根)を動かしながら、無理のない範囲で拭き取るだけでも見た目と臭いの両方に違いが出てきます。
ただし、内部のファンまで自分で掃除しようとすると、部品を傷めるリスクがあるのでプロに任せましょう。
シーズンオフには、内部に湿気を残さないように、冷房運転のあとに送風モードでしばらく回し、内部を乾燥させてから電源を切るとカビ予防になります。こうした「小さなお手入れ」を積み重ねることで、プロの洗浄の間隔を適正に保ちつつ、エアコンの寿命を伸ばすことにつながります。
プロに任せるメリット・デメリット
プロに依頼する一番のメリットは、自分では触れない内部の汚れまで安全かつ確実に落とせることです。
分解洗浄によって、カビの温床になりやすいファンの羽根や熱交換器のフィン、ドレンパンの奥の汚れまでしっかりと洗い流します。
その結果、臭いの原因が根本から減り、風量や冷え方・暖まり方の改善も実感しやすくなります。
具体的には、
- 内部のカビ・汚れをまとめて除去でき、臭いの再発リスクを大きく抑えられる。
- 風量・冷暖房効率が回復し、「設定温度どおりに効く」状態に近づけられる。
- ファンのバランスや配管周りの結露状態など、簡易的な点検をあわせて行ってもらえることが多い。
- 作業時間が短く、自分で試行錯誤するよりもトラブルのリスクを減らせる。
一方で、デメリットとしては費用がかかることが挙げられます。
分解洗浄の場合、1台あたり15,000円前後かかることも珍しくありません。
頻度が多すぎると、かえって割高になってしまうので、「何年に1回くらいが自分の家のベストか」を考えながら依頼することが大切です。
また、機種や年式によっては内部構造が複雑で、完全分解ができない場合、お断りするケースもあります。
見積もりの際には、どこまで分解して、どの部品まで洗浄してもらえるのか、追加料金が発生する条件は何かを、事前にきちんと確認しておくと安心です。
最高のタイミング(春・秋)
清掃を依頼するベストタイミングは、春と秋と覚えておくと分かりやすいです。理由は大きく3つあります。
1) 使用ピーク後のリセット:
夏の冷房シーズンや冬の暖房シーズンを終えたタイミングは、内部にホコリやカビが溜まりやすい時期です。その直後に洗浄しておくと、汚れを一度リセットした状態で次のシーズンを迎えられます。
2) 予約の取りやすさ:
夏・冬の繁忙期は予約が集中し、希望日に作業してもらいにくくなります。春・秋は比較的余裕があり、日時の融通も利きやすいので、ストレスなく依頼しやすい時期です。
3) コストの安定:
繁忙期は、出張費の上乗せや台数制限など、条件が厳しくなることもあります。オフシーズンに依頼することで、落ち着いた価格で、丁寧な作業を受けやすくなります。
理想としては、エアコンをよく使う前の季節(夏前・冬前)に一度しっかり整えておくことです。そのうえで、使用状況に応じて2〜3年に1回程度のペースでプロの分解洗浄を組み込むと、費用と効果のバランスが取りやすくなります。
費用対効果と判断基準
エアコンクリーニングには当然ながら費用がかかります。
1台あたり1〜1.5万円前後、分解洗浄や特殊な機種では2万円を超えることもあります。では、そのお金を払ってまで洗浄する価値があるのかどうか――ここでは、「相場感」「依頼のサイン」「買い替えを視野に入れるライン」の3つの視点から、費用対効果の考え方を整理していきます。

相場(分解洗浄/通常洗浄など)
まずは費用感です。エアコンクリーニングには大きく分けて、「通常洗浄」と「分解洗浄」があります。通常洗浄は、外装やフィルター、手の届く範囲の内部を洗うもので、1台あたり1万円前後〜1万5千円ほどが目安です。
一方、分解洗浄は内部部品をしっかり外したうえで洗浄し、汚れを根こそぎ落としていく方法で、1回あたり1.5〜2万円前後が多い印象です。
また、機種や年式、設置環境によっても費用は変わります。
多機能なハイグレード機種や天井埋込型、室外機もセットで洗浄する場合などは、作業時間が長くなり、追加料金がかかることもあります。
見積もりを取るときは、「どこまで分解して洗浄してくれるのか」「室外機や配管のチェックは含まれるのか」「追加費用が発生するケースは何か」を事前に確認しておくと安心です。
費用対効果を考えるうえで大切なのは、ただ金額だけを見るのではなく、「健康」「快適さ」「電気代」「故障リスク」を合わせて評価することです。
たとえば1回15,000円の洗浄を2年に一度行うことで、電気代が年間数千円下がり、カビ臭さやアレルギー症状が軽くなるのであれば、十分「元が取れている」と感じられるはずです。
依頼を決めるべきサインと判断ポイント
では、どのような状態になったらプロに依頼を検討すべきでしょうか。僕が目安としてお伝えしているのは、次のようなサインです。
・エアコンをつけ始めた瞬間にカビ臭い匂いがする
・換気をしても臭いが残る、家族からも「臭い」と言われる
・風量が明らかに弱くなった、風向きによってムラが出る
・吹き出し口から黒い粉のようなものが飛んでくる
・エアコン使用時に咳やくしゃみが増える、喉がイガイガする
・電気代が数年前に比べて明らかに高くなった気がする
・購入から3年以上、一度も本格的な洗浄をしたことがない
判断のポイントとしては、「臭い」「効き」「健康」「年数」の4つを見ます。
臭いや見た目の汚れがはっきり出ているなら、分解洗浄の優先度は高めです。
年数が5〜7年を過ぎている場合は、清掃だけでなく、部品の状態や冷媒の状態もまとめてチェックしてもらうと安心です。
一度の洗浄で完璧にしようとせず、1〜2年に1回のペースで定期的にリセットしていくイメージで考えると、費用対効果が見えやすくなります。
年式によっては買い替えが得なケース
中には、洗浄よりも買い替えを検討した方がいいケースもあります。
目安としては、購入から7年以上経過しているエアコンです。
この場合、洗浄に1.5〜2万円かけても、部品劣化の影響で思ったほど性能が戻らないこともあります。
最近の新しいエアコンは、省エネ性能が大きく向上しており、同じように使っていても電気代が安く抑えられるものが増えています。
古い機種に何度も修理費や洗浄費用をかけるよりも、「あと何年使いたいか」「電気代の差額でどれくらい回収できるか」を考えながら、買い替えを視野に入れるのも一つの選択肢です。
買い替えを検討する際は、「清掃費用」「修理費用」「今後の故障リスク」「最新機能による快適性」を総合的に比べてみてください。そのうえで、「もう少し今のエアコンに頑張ってもらいたい」と感じるなら、分解洗浄で内部をリフレッシュし、あと数年を快適に過ごすという判断も十分アリだと思います。
まとめ
エアコン洗浄は、単に「見た目をキレイにするための掃除」ではなく、家の空気の質・電気代・エアコンの寿命・家族の健康に関わる大切なメンテナンスです。
僕が現場で強く感じるのは、汚れを放置してしまったエアコンほど、臭い・効き・健康面の悩みがセットで出ているということです。
逆に、定期的に洗浄しているご家庭では、同じエアコンでも見た目も中身も長く良い状態を保てています。
洗浄の必要性の再確認
エアコン内部には、フィルターの奥にある熱交換器や吹き出し口、ファンなど、ホコリやカビ、雑菌が蓄積しやすいポイントがいくつもあります。
これらは外から見えにくいため、「まだ大丈夫だろう」と後回しにされがちですが、臭いやアレルギー症状、効きの悪さといった形で、じわじわと生活に影響を与えます。
自分でできるお手入れにも限界があるので、数年に1回はプロの分解洗浄で内部までリセットしてあげると、エアコンが本来持っている性能を取り戻しやすくなります。
洗浄費用は一見高く感じるかもしれませんが、年間を通じた快適さ・電気代の節約・故障リスクの軽減を考えると、長い目で見て十分「元が取れる投資」だと僕は思っています。
おすすめの依頼タイミング
最後に、僕からのおすすめの依頼タイミングをまとめます。
基本は「春・秋のシーズン前後」、そして「臭い・効き・健康のどれかに違和感を覚えたとき」です。
- 長く使っている機種で、匂いや風量の低下、冷えの悪さを感じ始めたら、早めに分解洗浄を検討。
- 新生活や引っ越しのタイミング、季節の切り替え(夏前・冬前)に一度内部をリセットしておくと、その後のシーズンを快適に過ごしやすい。
- 年式が5〜7年を超えている場合は、洗浄とあわせて部品の状態や冷媒の状態も点検してもらうと安心。
一方で、まだ年数が浅く、臭いも効きも気にならない場合は、こまめなフィルター掃除と送風運転での乾燥を続けながら、数年後のタイミングで一度プロ洗浄を検討するだけでも十分です。
大切なのは、「壊れてから慌てて考える」のではなく、少し手前の段階で手を打っておくことです。
もし「うちのエアコンは洗浄した方がいいのかな?」と迷っているなら、この記事の内容をチェックリスト代わりにして、臭い・効き・健康・年数の4つの視点から、一度見直してみてください。
そのうえで、「今洗うべきか」「もう少し先でいいか」を判断していけば、1回15,000円前後の洗浄費用も、きっと納得感のある“必要なメンテナンス費”として受け止められるはずです。
まずは一度ご相談ください。
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