現場で出逢った小さな命 ― 看板猫「シャア」と「セイラ」の物語(第8話)

でんきのひがき屋ブログ

🐾まっくろ兄妹、療法食生活のはじまり

――「おいしくないのに高い」ごはんと、長く生きてほしいという願い

避妊手術も終えて、やっと落ち着いたなと思っていた頃。
健康チェックのつもりで行った検査で、まさかの結果が出ました。
シャアの尿に結晶(尿石)が見つかったんです。

思わず「うそだろ?」とつぶやいてしまいました。
食欲も元気もあったから、まったく予想していませんでした。

■ 妻の“完全管理”スタイル

妻はすぐに切り替えました。
療法食オンリー。おやつ禁止。水分多め。
キッチンスケールでごはんを計って、ぴったりの量を守る。
お医者さんに言われた通り、徹底していました。

正直、僕はそこまでしなくても…と思ったんです。
だって、あのごはん、おいしくないのに高いんですよ。
しかも「おやつなし」なんて、食いしん坊のシャアにとっては地獄みたいな話。
袋を開けたときの香りも、以前のフードと比べると全然違う。
見た目からして“健康優先”という感じで、なんだか切なくなりました。

でも、シャアは意外とすんなり食べてくれた。
「やるじゃないか」と思いましたね。
2週間後の検査ではpH値も正常に戻っていて、妻は本当に嬉しそうでした。
その姿を見たら、僕も文句は言えません。

■ そして、セイラも…

セイラは避妊手術を終えて、やっと食欲が戻ったところでした。
もう少し子猫用フードを食べさせてやりたいなと思っていた矢先、
彼女にも尿石が見つかりました。

「2匹ともか…」
やっぱり凹みましたね。
きっと、どこかのご先祖さんから受け継いだ体質なんでしょう。
生まれてきたこの子たちには、何の罪もない。
ただ、僕らができることをするだけです。

■ 僕の中の“少し違う気持ち”

正直なところ、僕は少しお医者さんを“気にしすぎじゃないか”と思っていました。
完璧にやらないといけないのかな?
少しくらいおやつをあげてもいいんじゃないか?
そんな気持ちもありました。

でも、妻は違います。
「この子たちは言葉で痛いって言えないんだから、私たちが守らないと」
そう言われたら、何も言えませんでした。

■ 17歳まで生きた“はな”のことを思い出す

うちの先代猫、はなは17歳まで生きてくれました。
妻と一緒に引っ越してきた当時からの家族です。
いま思えば、彼女が長生きできたのは、きっと妻の管理があったからなんでしょうね。

だから僕も、文句を言いつつ、心の中では納得しているんです。
長く生きてくれたら、それでいい。
少し高くても、少し味気なくても、それで健康でいてくれるなら。

■ 今、目の前にある幸せ

今日も2匹は並んで窓際でひなたぼっこ。
シャアのしっぽがセイラの顔にかかって、文句を言いながらも離れない。
そんな姿を見ていると、
“これでいいんだ”と自然に思えてきます。

病気が見つかったのはショックだったけれど、早く気づけたことが救いです。
これからも、夫婦でこの子たちの人生(猫生)を見守っていこうと思います。

――おいしくないごはんでも、きみたちが元気ならそれでいい。
それが今の、僕の本音です。


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