家庭の電気代の中で最も大きな割合を占める家電、それがエアコンです。
夏は冷房、冬は暖房と一年を通じて稼働するため、「いかに効率よく使うか」が家計に直結します。
今回は、一般的に知られている節電法をもう一歩踏み込み、 本当に効果がある使い方、そして 最新エアコンへの買い替えで得られるメリット をまとめます。
電気代の節約についてもっと知りたい方は
1. エアコンの電気代がかかるのはどこ?
エアコンの消費電力の大部分は 室外機のコンプレッサー が動いているときに発生します。
設定温度まで一気に下げたり上げたりするときに、最も電気を食うのです。
一方、室内機のファンは最大でも30W程度。これは扇風機と同じくらいの電力しか使いません。
つまり「風をしっかり回すこと」で室温をムラなくし、室外機の働きを減らすことが節電の第一歩です。
2. 実は「つけっぱなし」が正解
「こまめに消すのが節電」と思われがちですが、実は逆効果。
つけたり消したりするたびにコンプレッサーがフル稼働し、電気代がかさみます。
僕の家では、この夏3〜4部屋のエアコンを 25℃~26℃設定でつけっぱなし にしました。
人がいないときだけオフにし、それ以外は常に運転。
さらにサーキュレーターや扇風機を組み合わせた結果、電気代は2万円程度に収まりました。
「つけっぱなし+風を効率よく回す」ことこそが、実践的な節電術です。
3. 風量は自動ではなく「強め」に
節電したいときほど「弱風」にしがちですが、これも逆効果。
風が弱いと熱ムラができ、室外機が頑張り続けてしまいます。
おすすめは 風量最大。
対角線上にサーキュレーターや扇風機を置き、空気を循環させるとさらに効率がアップします。
出入り口には暖簾(のれん)やすだれをかけ、冷気が逃げない工夫も効果的です。
4. 風向き設定のコツ
- 冷房は「水平」
- 暖房は「下向き」
これが基本です。
特に暖房時、エアコンの真下に背の高い家具を置くのは厳禁。
温風がすぐに吸い込まれ「部屋が温まった」と誤解し、エアコンが止まる「ショートサーキット現象」が起こってしまいます。
5. 湿度コントロールが最重要
快適さを左右するのは温度よりも湿度です。
例えば、
- 25℃・湿度70% → 蒸し暑い
- 28℃・湿度45% → 意外と快適
体感温度はまったく違います。
除湿機能を上手に使い、湿度を下げることが節電と快適さの両立につながります。
6. 季節ごとの工夫
夏
- 寒いと感じたら消すのではなく「温度を上げる」
- 外壁やベランダの床に打ち水をして放射熱を抑える
- 窓の下半分に遮熱シートを貼る(上は反射でクレームになることがあるため注意)
冬
- 加湿器を併用すると、同じ温度でも暖かく感じる
- エアコンの真下に家具を置かない
- 風向きを下にして、床にたまる冷気を循環させる
7. よくある誤解Q&A
Q:28℃設定が一番節電?
→ いいえ。大切なのは「快適に感じる湿度に設定すること」。不快ならエアコンを消してしまい、逆に電気代が増えることもあります。(設定温度28℃というのは室内機の吸い込み温度です。決して部屋の温度ではありません。)
Q:ベランダの打ち水は面倒
→ その場合は人工芝やウッドパネルを敷き詰めるだけでも一定の効果があります。まずは窓を見直した方がいいです。
Q:送風モードだけでも涼しい?
→ 室温を下げる効果はありません。あくまで「循環補助」として使うのが正解です。夏場は湿度が上がるので逆効果です。
8. 買い替えのメリット
最新の2025年モデルは、外気温50℃でも動作可能な設計。
古い機種に比べて圧倒的に効率が良く、省エネ基準もクリアしています。
また、容量に余裕のある「一回り大きな機種」を選ぶのも節電のコツ。(6畳なら8畳用)
フル運転が減り、結果として電気代が安くなります。
「10年以上前のエアコンを使っているなら、買い替え自体が最大の節電」だと言えます。
まとめ
エアコン節電のポイントは、
- つけっぱなしの方が効率的
- 風量は強め、風向きは冷房水平・暖房下向き
- 湿度コントロールを意識(夏は湿度を下げる、冬は湿度を上げるというのが温度より効果があります)
- 扇風機や暖簾で冷気・暖気を循環
- 古いエアコンは買い替えた方が得
これらを実践するだけで、体感的にも電気代的にも効果が出ます。
「節電は我慢することではなく、仕組みを理解して賢く使うこと」――
これがエアコン節電の本質です。
🔧 最後まで読んでいただきましてありがとうございます
東京都足立区の電気工事店「でんきのひがき屋」の檜垣(ひがき)がお届けしました。
電気のお困りごとがあれば、
LINE公式アカウントからお気軽にご相談ください!
初回工事限定で「10%OFFクーポン」を配布中です✨
▼ LINEで友だち登録はこちら ▼

節電シリーズ第一回目はこちら